
後期逆転合格は可能か?―聖マリアンナ医科大学の場合―
こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。
※メルリックスでは後期逆転合格セミナーを東京・名古屋・大阪で開催します。
また、後期直前集中合宿も東京・名古屋・大阪で行います。
今年の聖マリは前期も後期も「名古屋かぶり」
私立医学部の「逆転合格」シリーズ、3校目は聖マリアンナ医科大学を取り上げます。
今年の後期1次試験は3月2日。藤田医科大学後期と被っています。
ちなみに前期1次試験は愛知医科大学と被っていました。
東の受験生は聖マリ、西の受験生は藤田医科(愛知医科)とハッキリ分かれるでしょう。
逆転ポイントは試験時間の長さ
聖マリの逆転合格ポイントは、ズバリ「試験時間の長さ」です。
英語90分、数学90分、理科は2科目でなんと150分。マーク式60分の私立医学部入試に苦しめられてきた受験生にとっては、時間にゆとりがあるのが何よりアドバンテージとなるでしょう。
出題形式は記述式ですが、受験者のレベルから言うと、そこまで記述部分で大幅に得点しなくても合格点を取ることは可能です。時間をかけてじっくり解きたい受験生にとっては狙い目となる大学です。
昨年度の1次合格者の合格最高点・最低点は以下の通りです
一般前期:合格最高点351.0点 合格最低点237.0点
一般後期:合格最高点282.0点 合格最低点230.0点
英語100点、数学100点、理科2科目200点の400点満点ですので、6割近く取れば1次合格できます。また、合格最低点が前期と後期でほとんど変わらないのに対して、合格最高点は70点近くの差があります。
金沢医科大学の後期逆転ブログでも書きましたが、入試は「どれだけ自分より上の点数の人がいるか」で決まります。後期入試における上位層の少なさを表す1つの目安となると思います。
志願者は昨年並み?
今年の聖マリの一般前期1次試験は帝京大学との被りがなくなったため、志願者2,354人と昨年よりも487人増えました。
一般後期の志願者数は藤田医科と重なっているものの、昨年並みではないかと予想します。(昨年の志願者は1,197人、受験者は1,036人)
募集人員は10人ですが、正規合格者の他に繰り上げ合格者も出ます。昨年は正規合格11人、繰り上げ合格は4月1日に補欠順位15番まで回ったことが確認できています。
実質倍率は39.8倍。強力なライバルのいない後期入試としては、まずまずの倍率ではないでしょうか。
ちなみに試験時間は長いのですが、1次試験の会場となる五反田TOCには座布団を持ち込むことができません。(膝掛けは可)
椅子が硬くて辛いと生徒達は文句を言っていました(笑)