岩手医科大学歯学部が医学部入学試験利用選抜を導入!

こんにちは。
受験情報センター長の鈴村です。


岩手医科大学歯学部は2024年度入試から「医学部入学試験利用選抜」を導入します。医学部・歯学部・薬学部・看護学部の4学部を擁する医療系総合大学である岩手医科大学ならではの制度です。


目次[非表示]

  1. 1.医学部1次試験と歯学部の面接を受験
  2. 2.医学部入学試験利用選抜の仕組み
  3. 3.以前は昭和大学歯学部でも似たような入試を実施
  4. 4.岩手医科大学の医学部と歯学部のつながり
  5. 5.どのように医学部入学試験利用制度を実施するか

医学部1次試験と歯学部の面接を受験

岩手医科大学歯学部はこれまで学校推薦型選抜・一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜・編入学選抜をそれぞれ前期・後期試験で実施してきましたが、2024年度入試から医学部入学試験利用選抜を導入します。


これは2024年1月17日(水)に行われる医学部の1次試験を受験し、さらに歯学部の面接試験を受験することで、医学部志望者が歯学部を(医学部の学力試験で)併願できるという入試形式です。


前期3名、後期7名の募集であり、後期の方が募集人員が多いのが特徴です。


医学部入学試験利用選抜の仕組み

今年から導入される岩手医科大学歯学部の医学部入学試験利用選抜は、前期の出願期間が12月4日(月)~1月5日(金)、後期の出願期間が2月19日(月)~2月29日(木)となっています。


岩手医科大学医学部を受験予定の医学部志望者で、歯学部も併願したいという受験生は、前期に出願した場合は2月2日(金)、後期に出願した場合は3月11日(月)に歯学部の面接を受験することで、個別の学力試験を受けることなく(医学部の学力試験のみで)歯学部を併願することができます。


ちなみに、面接の実施日は歯学部の一般選抜および共テ利用選抜の試験日でもあり、こちらと医学部入学試験利用選抜を併願することもできます。医学部利用だけでは歯学部に合格するか不安だという受験生は、一般選抜か共テ利用(またはそのどちらか)も併願することで、合格の可能性を上げることができます。


面接は本学のある矢巾キャンパスだけでなく、東京・大阪・仙台でも実施されるので地方受験も可能です。


以前は昭和大学歯学部でも似たような入試を実施

この医学部入学試験利用選抜と同じような入試形式を、以前は昭和大学歯学部も実施していました。当時は募集人員3名で1期のみ実施と狭き門であり、他の医学部に繰上合格したメルリックスの生徒が補欠止まりということもあるぐらいの難関でした。


昭和大学歯学部は1年次から2年次に上がる時に医学部への転部試験も実施していましたが、昨年度より廃止されました。


全国の私立大学で医学部と歯学部のある大学は岩手医科大学と昭和大学、そして日本大学の3校しかありません。日本大学は総合大学ですので、医療系総合大学である前の2校とは雰囲気が違います。また、昨年度は日本大学歯学部から医学部への転部試験が行われたようですが、2024年度入試では実施しないとホームページで発表されています。(日本大学ホームページはこちら


岩手医科大学の医学部と歯学部のつながり

さて、もともと岩手医科大学において医学部と歯学部の繋がりは深く、1年次から2年次に上がる際の転部入学制度で、毎年数人が歯学部から医学部へと転部しています。


また、岩手医科大学医学部には歯科医師資格の取得(見込)者のみが出願できるユニークな3年次編入学試験もあります。外部の歯学部卒業(見込)者も出願できますが、もちろん岩手医科大学歯学部から受験する人もいます。


もともと岩手医科大学歯学部は医学部への転部制度や学士編入学選抜があることで、医学部志望だったけれど歯学部に入学するという学生がある一定数いると思います。今年から歯学部受験生に対して医学部利用入試を実施するということは、医学部と歯学部を併願する受験生の負担を減らしたいという大学の意図もあるのかもしれません。


岩手医科大学歯学部の昨年度(第116回)の歯科医師国家試験合格率は全体で59.6%、新卒で83.3%と入学時の入試偏差値を考えるとかなり良い方と言えます。


ただ、文部科学省から公表されている最新の修業年限(6年)での歯科医師国家試験合格率は33.3%と、やはり入学してきた学生に確固たる勉強習慣がつくまでには時間がかかることがうかがえます。


ちなみにこの修業年限(6年)での歯科医師国家試験合格率ですが、私立大学の平均は45.0%、国立大学の平均は70.9%、公立大学の平均は75.8%と低い国試合格率を反映したものになっています。2023年度で最も高いのは新潟大学の87.5%が飛び抜けており、私立大学で最も高いのは東京歯科大学の69.5%です。


どのように医学部入学試験利用制度を実施するか

さて、今年から始まる医学部入学試験利用制度ですが、前期であらかじめ「押さえ」と考えて出願するのもあり得るでしょうし、医学部の合格状況が思わしくない場合に後期に出願することもあり得るでしょう。後期の募集人員の方が多いことから、大学としてはどちらかというと後者が多いと考えているのかもしれません。


おそらくこの制度で入学した学生の中に2年次の転部試験を目指す人もいることでしょう。まずは歯学部での1年間の勉強を通して、医学部に転部してもついて行けるような学習習慣を身につけることが目標になるはずです。


その結果、歯学部での勉強が面白くなってそのまま残ることもあるでしょう。転部試験で悔しい思いをした学生の中には、5年後の医学部学士編入学選抜を念頭に置く人もいるかもしれません。


2025年度入試から新課程に移行することもあり、今年はいつも以上に併願大学・併願学部のご相談が多いのではないかと考えています。医学部の併願先として歯学部を考えている受験生はぜひ検討してほしい入試制度だと思います。


◇◆メルリックス学院の生徒で岩手医科大学歯学部から医学部への転部試験で合格した生徒がいます。その方の体験記はこちらからお読みいただけます◆◇




鈴村
鈴村
メルリックス学院医学部・歯学部受験情報センター長

新着記事

他の合格体験記

受験攻略ガイド

カテゴリ一覧